HiMacroExの変数
変数とは
変数は数値や文字を記憶しておくものです。
命令に組み込むことで柔軟な処理を行うことができるようになります。
現在は数値・文字列を扱えるようになっています。ですがまだまだ開発途中の機能です。
変数の宣言(初期化)
変数はまず宣言をしないと使えません。
名前の前に#を付けて下さい、名前は漢字や平仮名も使用可能です。
(例) #A = 0
変数を使用した計算
変数に数値を加算(+)、減算(-)、乗算(*)、除算(/)などが可能です。
命令中に加算等をすることはできません、
MultiLineCalcの機能を流用しているので、MultiLineCalcが使用できる関数や論理演算も使うことができます。
(例)
× MousePos(#A+1,1)
○ #A = ABS(-10)
○ #A = #A ^ 2 + 1
記号・関数 | 説明 |
---|---|
+ | 加算 |
- | 減算 |
* | 乗算 |
/ | 除算 |
\ | 除算(小数点以下切り捨て) |
^ | べき乗 |
Mod | 余り |
And | 論理積 |
Or | 論理和 |
Xor | 排他的論理和 |
Not | 否定 |
ABS() | ()内の数値の絶対値を計算 |
ACOS() | ラジアンからアークコサインを計算 |
ASIN() | ラジアンからアークサインを計算 |
ATAN() | ラジアンからアークタンジェントを計算 |
COS() | ラジアンからコサインを計算 |
DEGREES() | ラジアンから角度に変換 |
EXP() | 指数関数を計算 |
INT() | 整数に変換 |
LEN() | ()内の数値の桁数を計算 |
LOG() | 自然対数を計算 |
MAX(,) | ()内の2つの数値の大きい数値を返す |
MIN(,) | ()内の2つの数値の小さい数値を返す |
RADIANS() | 角度からラジアンに変換 |
RND | 乱数を返す(0≦RND<1) |
ROUND() | 最も近い偶数に丸める |
SGN() | ()内の数値の符号(1か-1)を計算 |
SIN() | ラジアンからサインを計算 |
SQR() | 平方根を計算 |
TAN() | ラジアンからタンジェントを計算 |
Date | 現在の日付を取得 |
InputBox | 数値を入力するダイアログボックスを開く |
GetClip | クリップボードの値を取得 |
Now | 現在の日時を取得 |
Time | 現在の時刻を取得 |
変数で文字列を扱う
v2.37から文字列も扱えるようになりました。
""で囲むことで文字列として扱われるようになります。文字列の連結は「+」で行います。
(例)
#A = "こん"
#B = "にちは"
#A = #A + #B
MsgBox #A
命令中に変数を使う
宣言後は命令中に変数と思われる文字が含まれると、
再生中には記憶した数値・文字に置き換えられます。
(例) #A=0で宣言、+1を10回行い、メッセージボックスに数値出力
#A=0
<r 10>
#A=#A+1
</r>
MsgBox #A
変数を使った条件分岐(Switch)
変数はSwitch命令で使用することが出来ます。
Switchの後に変数名を記載することで、変数を条件にすることができます。
(例) 入力受付した数値によって処理分岐(v2.32以降)
#A = InputBox
<Switch #A>
<Case 1>
MsgBox 1
<Default>
MsgBox 他
</Switch>